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TULSAの仕組み | タルサ治療(TULSA)

タルサ治療(TULSA)

MRIと超音波による前立腺の低侵襲治療

TULSA CGアニメーション

Profound社HPより

超音波によって病巣を加熱します。

尿道より挿入した超音波発振器から高エネルギーの超音波を発振して前立腺内部の病巣を加熱することにより、「がん」細胞を壊死(えし)させます。

治療前にMRI撮影を行い、「がん」の位置を確認します。

現在、MRIのみが前立腺内部のがんの位置を正確に特定できる画像検査方法です。治療器具をすべてセッティングした後に、治療前にMRI撮影を行い、治療すべきがんの位置、前立腺の形の画像情報を取得します。

治療範囲を医師が指定します。

加熱治療する範囲を医師が指定します。MRI画像が表示された画面上で、加熱する範囲を線で囲みます。MRI撮影された1cmの断面毎に加熱範囲を指定して、立体的に加熱範囲を決定します。

治療中、体内の組織内部の温度をミリ単位で常時測定します。

最新のMRI装置は体内各部の温度をミリ単位で正確に測定することが可能です。これを利用し、超音波による加熱中は、MRI装置により、前立腺内部および周辺の組織各部の温度が常時(リアルタイムに)測定されます。組織の温度はミリ単位の細かさで常時監視されます。

指定範囲のみが正確に加熱治療されます。

タルサ治療装置のコンピューターが組織内部の温度情報を数秒ごとに取得して、発振する超音波の出力を自動的に調節し、治療するように指定した範囲のみが壊死させるのに必要な温度(57℃)まで上昇し、その範囲外は温度が上昇せず、組織がダメージを受けないように自動的にコントロールされます。医師があらかじめ指定した範囲のみが壊死します。壊死する範囲とダメージを受けない範囲の境界線はミリ単位で制御されます。
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尿道・直腸の冷却保護を常時行います。

尿道内の超音波発振装置の内部を冷水が循環するため、超音波発振器に密着する尿道の粘膜は冷却され、加熱から守られます。術後の尿道狭窄を起こさないための重要な仕組みです。
また、肛門からも冷却装置を挿入し、装置内部を冷水が循環して直腸の壁を冷却するため、熱によるダメージを受けません。
HIFU(ハイフ)治療と一線を画する重要な点です。

超音波発振器は自動回転装置により正確に制御されます。

尿道に挿入された超音波発振器は自動回転装置に取り付けられます。治療中、正確に加熱されるように、コンピューター制御で超音波発振器が自動的に回転します。全身麻酔と腸の動きを抑える薬剤との併用により、誤差1mm以下の正確な治療範囲制御が可能となります。手動ではないため、術者の技量や器用さは関係なく、手ぶれの心配すらありません。

従来治療で克服できていない問題を解決できる治療方法です。

従来治療では、前立腺と隣り合う尿道括約筋(尿がもれないように締める筋肉)や勃起神経へのダメージを避けることが困難でした。タルサでは、治療範囲をミリ単位で正確に制御できるため、尿道括約筋、勃起神経へのダメージを回避することが可能です。

治療効果と副作用のバランスを考えて、自由自在に治療範囲を指定できます。

従来治療では前立腺の「全体」を治療することしかできませんでした。タルサでは、治療する範囲を自由に設定できるため、「がん」があると分かっている場所のみを治療することも可能です。治療範囲を狭くすることにより、副作用を極限まで少なくすることが可能です。もちろん、全体をしっかり治療することも可能であり、全体を治療しても、従来治療方法に比べて副作用はとても少なくなっています。


社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 泌尿器科
前立腺MRI超音波治療センター