治療前にMRI撮影を行い、「がん」の位置を確認します。
治療範囲を医師が指定します。
治療中、体内の組織内部の温度をミリ単位で常時測定します。
指定範囲のみが正確に加熱治療されます。
タルサ治療装置のコンピューターが組織内部の温度情報を数秒ごとに取得して、発振する超音波の出力を自動的に調節し、治療するように指定した範囲のみが壊死させるのに必要な温度(55℃)まで上昇し、その範囲外は温度が上昇せず、組織がダメージを受けないように自動的にコントロールされます。医師があらかじめ指定した範囲のみが壊死します。壊死する範囲とダメージを受けない範囲の境界線はミリ単位で制御されます。

尿道・直腸の冷却保護を常時行います。
尿道内の超音波発振装置の内部を冷水が循環するため、超音波発振器に密着する尿道の粘膜は冷却され、加熱から守られます。術後の尿道狭窄を起こさないための重要な仕組みです。
また、肛門からも冷却装置を挿入し、装置内部を冷水が循環して直腸の壁を冷却するため、熱によるダメージを受けません。HIFU(ハイフ)治療と一線を画する重要な点です。
また、肛門からも冷却装置を挿入し、装置内部を冷水が循環して直腸の壁を冷却するため、熱によるダメージを受けません。HIFU(ハイフ)治療と一線を画する重要な点です。
超音波発振器は自動回転装置により正確に制御されます。
尿道に挿入された超音波発振器は自動回転装置に取り付けられます。治療中、正確に加熱されるように、コンピューター制御で超音波発振器が自動的に回転します。全身麻酔と腸の動きを抑える薬剤との併用により、誤差1mm以下の正確な治療範囲制御が可能となります。手動ではないため、術者の技量や器用さは関係なく、手ぶれの心配すらありません。
従来治療で克服できていない問題を解決できる治療方法です。
従来治療では、前立腺と隣り合う尿道括約筋(尿がもれないように締める筋肉)や勃起神経へのダメージを避けることが困難でした。タルサでは、治療範囲をミリ単位で正確に制御できるため、尿道括約筋、勃起神経へのダメージを回避することが可能です。
治療効果と副作用のバランスを考えて、自由自在に治療範囲を指定できます。
従来治療では前立腺の「全体」を治療することしかできませんでした。タルサでは、治療する範囲を自由に設定できるため、「がん」があると分かっている場所のみを治療することも可能です。治療範囲を狭くすることにより、副作用を極限まで少なくすることが可能です。もちろん、全体をしっかり治療することも可能であり、全体を治療しても、従来治療方法に比べて副作用はとても少なくなっています。