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ご挨拶

タルサ治療(TULSA)

MRIと超音波による前立腺の低侵襲治療



ご挨拶



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こんにちは。札幌北楡病院泌尿器科の三浦正義と申します。
このサイトをご覧になった方は、前立腺癌の診断を受けた方や、そのご家族が多いと思います。前立腺がんは、食生活の欧米化とともに急増していますが、早期に発見すれば他の様々ながんと比べて治しやすいがんです。しかし、前立腺がんを完治させるための標準の治療法である全摘手術と放射線治療にはその後の生活の質に大きな影響を及ぼす副作用があります。
当科では、前立腺に対するダヴィンチロボットシステムを用いた腹腔鏡手術や、腎臓に対する単孔式や孔数削減腹腔鏡手術を精力的に行い、患者さんにとって身体的、精神的な負担の少ない体に優しい手術方法の開発・普及に取り組んできました。
これらの手術器具や技術の進歩により、かつてと比べると負担の少ない治療が日本中多くの病院で受けられるようになりましたが、前立腺においては、尿道括約筋と勃起神経が前立腺自体に付着しているため、手術により切断、縫合を行えば、どうしてもある程度の損傷は避けられません。
この度、TULSA(タルサ)システムを導入しました。まだ日本国内では健康保険で未収載の治療法ですが、早く日本の患者さんにも提供したいと導入しました。このTULSA治療は、切らない治療というだけではなく、既存の治療と
同等の治療効果を保ちつつ、既存治療で未解決の副作用を減らす方法です。
前立腺がんを宣告され、かつてより手術の負担が少なくなったとは言え、体への負担や副作用による後遺症を懸念されると思います。タルサ治療はその副作用が少ないことが特徴です。
タルサ治療の普及が体にやさしい治療を探し求めておられる方の助けとなれば幸いと存じます。