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TULSAの仕組み

タルサ治療(TULSA)

MRIと超音波による前立腺の低侵襲治療

MRI撮影が可能な方

体内に磁性金属が存在する方はMRI撮影ができません。磁性金属はMRI装置の磁場により吸引されたり発熱して危険です。

(1)以下を体内に有する方はMRI撮影ができないため、タルサ治療が受けれません。
・心臓ペースメーカー(近年MRI対応のペースメーカーもあるため、循環器担当医に必ずお問い合わせください。MRI対応ペースメーカーの中でも1.5テスラMRI専用の場合は不可です。)
・20年以上前の脳動脈クリップ(手術をした脳神経外科に必ずお問い合わせください)
・体内埋め込み機械・装置(埋込型除細動器・人工内耳・神経刺激装置)
・可動型義眼
・インスリンポンプ
(2)以下を体内に有する方はMRI撮影が可能かどうか確認が必要です。
・20年以内の脳動脈クリップ
・心臓弁(機械弁・人工弁)
・冠動脈ステント・動静脈ステント・ステントグラフト
・下大静脈フィルター
・血管塞栓コイル
・人工骨頭・人工関節・骨接合プレート・ボルト・ワイヤー
・歯科インプラント・矯正器具
・体内に金属片がある可能性の方(事故などにより)
・腹腔脳室シャント
・入れ墨・タトゥー

全身麻酔が可能な方

全身麻酔を行うと、血圧が変動する可能性があります。重度の心臓病やその他の合併症を有する方は、全身麻酔により危険が生じる場合があります。前立腺以外に現在治療中、通院中の病気がある方はお問い合わせください。また、受診された際に、全身麻酔が安全に可能かどうかを判断するための検査を行います。全身麻酔を安全に行うことができないと判断された場合は、その問題点が解決するまでは治療を見合わせさせていただきます。全身麻酔を行うのに危険性を伴う可能性がある病気・合併症を持っている方は、事前に精査が必要です。
・狭心症などの心臓病
・脳血管疾患
・透析

鎮痙剤(腸の動きを抑える薬剤)を使用できる方

撮影中および治療中はブスコパン(臭化スコポラミン)またはグルカゴンという薬剤を用いて腸の動きを抑制する必要があります。腸の動きにより前立腺の位置がずれないようにするためです。治療中に腸が動くと(全身麻酔をしても、腸の動きは停止しません)、前立腺の位置にずれが生じて治療範囲に誤差を生じます。タルサは誤差1mm以内で治療するため、少しのずれも許されません。これらの薬剤の「禁忌症」である疾患を両方とも有する方は、タルサ治療を行えません。
・ブスコパン(禁忌症は閉塞隅角緑内障:眼科の主治医にお問い合わせください)
・グルカゴン(禁忌症は褐色細胞腫)

「前立腺がん」の病理組織診断を受けている方

原則として、前立腺生検(組織検査)により、前立腺の「腺がん」の診断が確定している方が対象となります。MRIの画像診断しか受けておらず、生検による組織検査を受けていない方は組織検査を先に受けることをお勧めしております。組織診断の結果があると、治療効果の予測が可能となります。

限局性前立腺がん・前立腺肥大症の方

・限局性前立腺がん(ステージ1〜2)の方が適応となります。
・転移を有する方(ステージ4)はホルモン療法、化学療法(抗がん剤)の治療が必要であり、タルサ治療の適応とはなりません。
・前立腺肥大症で排尿障害がある方もタルサにより治療することが可能です。


社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 泌尿器科
前立腺MRI超音波治療センター